しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2014年7月25日金曜日

【山行記録】赤谷尾根~剱岳北方稜線 20140429~0502

今日も暑かったですね。

年末の山行記録に引き続き、今年のGWに登った赤谷尾根~剱岳北方稜線の山行記録をやっとまとめました。こんな暑いときに雪山の話しもいいかも。

剱岳本峰 北方稜線最終日はとっても天気よかったです。


メンバーは大学山岳部の後輩OBとの二人、ここはやっぱり大学山岳部の仲間と来ないとね。
4月28日に夜、大阪を夜行バスで富山に向けて出発。早朝、電車とタクシーで馬場島に向かいました。
馬場島から見る北方稜線(左の写真)、わたしはこの山域は天気が不安定なので好きでは無く、これまでほとんど登っていなかったのでとっても新鮮です。でも剱ですね、やっぱり初日から天気が悪いです。今にも雨が降りそう。


1日目; 4月29日8時半、馬場島を出発。
赤谷尾根、取り付きの急登部分は、雪が解けて砂かぶりになっている部分があり、とっても滑りやすく荷物の重い私たちは、結構緊張しました。尾根に上がるとあとは延々とトレースの無い腐った雪をラッセルしていきます。と言ってもわたしはひたすら後輩のつけたトレースを登って行くのですが。ラッセルをする後輩にちっとも追いつけないのですね。歩幅が大きくて、後ろのわたしもそれなりにラッセルしてましたけど(言い訳です)。

赤谷尾根途中(11:20,13:19)。延々とラッセルが続きます。

赤谷尾根途中(13:32,14:16)。この日赤谷山まで行くのはちょっと無理そうな感じになってきました。


16時前、赤谷山への登りがきつくなる手前でテントを張ることにしました。この日、ずっと雨が降りそうでしたが、なんとか天気は持ちました。視界は良好なので、北方稜線はよく見えます。

赤谷尾根は、テントを張れる場所は多いのでその点は気楽です。縦走の荷物は重く、今日はとってもバテました。
赤谷山手前(16:08)

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2日目; 4月30日7時前、赤谷山(2258)を登り始めました。この出発の遅さはひどいですね、ちょっと寝坊してしまいました。本日は北方稜線に入ります。延々とラッセルが続きます。赤谷山は1時間もあれば登れると思ったのですが、雪が悪くラッセルがきつくて遅くなりました。

赤谷山登り(07:06)、白萩山登り(08:55)北方稜線に入る

赤ハゲ・白ハゲ(09:20)、赤ハゲから見た富山湾側(10:25)

白ハゲ(10:30)、白ハゲから見た富山湾側(11:39)

白ハゲの登り始め(下の左の写真)、雪の状態が悪く左側(東側)のトラバースは無理と判断し、右側も状態はあまり良くはありませんが、ロープを2ピッチ出して、雪&ハイマツ登りで抜けました。雪の状態が極めて悪いのでハイマツがないと抜けることが難しいです。

白ハゲ・池の平山・剱岳(11:54)、大窓側から見た白ハゲ(12:16)

大窓は、ヘルメットが落ちていたりしてなかなか気持ち悪いです。剱のこういったコルはたくさんのドラマがある場所、あまり考えないようにしないと気分が重くなります。

大窓から池の平山へ(12:31、13:53)

池の平山2つ手前のコルで時間切れとなる(17:15

目標三の窓、せめて小窓までは行けると思っていたのですが、時間切れで池の平山の中にあるコルでテント泊。この時点では、一山越えれば小窓だと思っていたのですが、テント泊した場所は実際はもう一つ手前のコルでした。その結果翌日、池の平山を抜けて小窓に到着するまでかなり時間がかかりました。池の平山甘く見てはいけません。

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3日目; 5月1日5:30ごろ出発。池の平山山頂に到着まで予想に反してかなり時間がかかりました。
この日、なぜか、天気がいいのです。

池の平山から見た剱、この時間までは天気はよかった(7:19

池の平山から見た八峰、雲が出て来ました(8:26


池の平山から小窓への下りは、最後が懸垂下降50m1ピッチしました。小窓からは小窓の頭を越えて小窓の王の基部を懸垂下降します。このころまでに相当天候は悪くなり雨も降り出して身体が冷えてきます。
小窓の王基部の懸垂下降は50m2ピッチ、最初は1ピッチ下降したあとは適当に降りれると思ったのですが、ガスっていたのでよくわからなかっただけで、ちゃんと2ピッチ懸垂下降してよかったです。この場所、ロープ1本で来るパーティが時々いるようですが、懸垂下降の回数も増えるし、途中の支点も探さないと行けないので結構たいへんだと思います。
この日、結局三の窓に15:30くらいに到着、天気も悪いのでここでテント泊としました。

池の平山から小窓への懸垂下降(10:05)、小窓の王基部の懸垂下降2ピッチ目(14:58

雨の三の窓、チンネはぼんやり見えます。


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4日目; 5月2日4:30ごろ三の窓を出発。この日はとっても天気がいいです。今回の山行の締めくくりとして最高の日となりました。最終日は特にコメントはいらないですね、写真を見てください。

池の谷ガリーの急斜面を登る(5:11)

池の谷ガリーの急斜面を登る(5:26)

長治郎の頭に向かう(5:48,6:26)

八峰(6:26)


剱岳本峰(6:39)、剱岳本峰に向かう(6:40)

剱岳本峰、北方稜線を振り返る(7:46)

この剱岳の頂上は最高によかったです。
こんなに天気がよくなるなんて、びっくり。
来年のGWもまたここに来ようと思っちゃいました。

剱岳本峰からは平蔵谷を下る(10:37)、下山後旬のホタルイカ

下山は、剱山荘経由はトレースが無かったので平蔵谷を下り、剱沢経由で室堂に下山しました。後輩には先に行ってもらって、わたしは、バテてたので最終バスになんとか間に合えばと別山乗越まで超スローペースで移動しました。めちゃくちゃ天気がいいので途中で濡れたテントを乾かしたりもしました。しかし、わたしの勘違いで目標にしていた最終バスは夏の季節だけで、結局室堂からバスで下山することができず、慌てて近くのロッジを探して泊まることになってしまいました。この出費が痛いなあと思いながら、じっくり富山の旬を楽しんで帰りました。

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