娘の新しい車を買い換えるプロジェクトその3です。
前回までは日産でしたが、今回はホンダのステップワゴンの福祉車です。もともとホンダファンで、今使っている娘の車もステップワゴンの改造車です。できたら同じホンダのステップワゴンにしたいという気持ちがあるのです。ホンダの福祉車はトヨタ同様に進行方向に対して左側にしか背もたれを倒した車椅子を配置することしか出来ないのですが、トヨタと違って床が水平です。頭を後ろにして娘を乗せて、介助者が最後尾で右側に座れれば、使えるのではないかと思ったのです。
でも、これはわたしの大きな勘違いでした。わたしは、以前ディーラーで見たときに、ステップワゴンは車椅子を乗せても最後尾の椅子の右側を使えると勘違いしていました。
実際、今回試乗してみるとステップワゴンはそれが出来ませんでした。ステップワゴンは最後尾の椅子を床から出す方式で、スロープの器具と椅子が干渉して椅子は出すことができません。
ということで、この時点でこの車の採用はほぼ無くなりました。結局進行方向の右側に配置できる日産の福祉車しかだめなようです。
なお、ステップワゴンはセレナのように車高を下げることができないので、スロープの傾きはセレナより大きく、車椅子を電動で引っ張り上げないと車に載せるのはかなり苦しいかと思います。この引き上げ速度は遅く、雨の日など素早く乗り降りさせたいときにはいらいらしそうです。また、良いこととしては、ホンダのスロープはアームで支えていて、このため引き出しや格納がかなり軽く感じます。日産のスロープは重いです。
今回いろいろ調べてわかったことですが、福祉車への取り組みはメーカ毎にカラーがあり、本腰をいれて取り組んでいるのは、トヨタ・日産、その次にホンダ。それ以外はほとんど純正福祉車としてはレベルは低いです。トヨタと日産は、車椅子の右側配置と左側配置で棲み分けているようですね。右側左側なんて、椅子の構造を考えればどちらでもできるように出来そうなのに、コスト的に合わないのでしょうね。
また、純正のラインナップは不十分でもディーラーの改造への対応がよければ、いいのですが、最近は一切ディーラーを通しては出来ないというところが増えたようです。ホンダは以前と違ってまったく改造の窓口にはなってくれないようです。日産は、艤装する会社と密接に組んで対応してくれるので純正の範囲で多少の融通がきくようです。また、車のグレードもいくつか選べるみたいで、車を買う楽しさも残してくれています。福祉車はこのグレードしかないと言われると器具を買っているみたいで、楽しくないのですよね。
15年前に福祉車を探したときと比べて、技術的、価格的に特別に進歩があったようには思えませんが、ディーラーが福祉車の説明をきちんとしてくれるようになったことは救われます。
大きく変わったのは国の税制ですね(例によって改悪、福祉切りですね)。この税制の特典を不正な目的で使う人が多発したのを理由にしてか全体に厳しくなっています。娘の症状から、以前と同じように税金の免除を受けようとすると車を娘の名義にする必要があります。何も出来ない重い症状なのに車を娘の本人名義である必要があるというのが、まったく納得できないです。
これで、試乗は完了、あとは資金を確保するだけです。実際これが一番難しい。
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