登山家「山田昇」、ご存知ですか。
8000m峰14座登頂まであと2峰で、冬のマッキンリーで亡くなった登山家です。たまたま昔のビデオを整理していて、1988年のエベレストの交差縦走のTV番組の録画を見つけました。山田さんはこの遠征で交差縦走を成功させた隊員です。この遠征では、初めてエベレストにTVカメラが上がり、エベレスト山頂で山田さんの姿も衛星生中継されました。山田さんのご家族もTVに出ていて、とてもうれしそうにしていたのが印象的でした。
彼のことを書いた本「ヒマラヤを駆け抜けた男」が出ていることを知り、早速購入しました。この本を読んで、改めて、当時の先鋭的なアルパインクライマーはほとんどいなくなっていることに、ちょっと恐怖を覚えました。
わたしが接触した方で、生き残っているのは、ラインホルトメスナーくらいでしょうか。イスラマバードのホテルの食堂で見かけたククチカ、日本で少しお話しをした小西政継、わたしにビデオカメラのバッテリーをパキスタンまでハンドキャリーさせた長谷川恒夫、見事に山で逝ってしまいました。
山田さんの本を読んで、彼らはまるで山の麻薬患者のように見えました。いろいろなレベルで山は登れますが、それぞれのレベルでこのDEATH ZONEは存在しているので、注意をしなくてはいけないですね。
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