2010年4月6日火曜日

また遠くなってしまったふるさと

ふるさとがまた遠くなってしまいました。実家の年老いた母が亡くなりました。

幼いころ、わたしの手をいつも握ってくれた母の手。
その時期を過ぎて、次に母の手に触れたのは、学生時代に山で事故を起こしてしまった時でした。私は、松本に救出され、その後実家から迎えに来ていた車で運ばれるときに、母は、全身打撲で動けない私の手を握っていました。そのとき、わたしは”勘弁してくれ”と振り払いたかったのですが、体は痛みで動けないし、どん底に落ち込んでいるし、どうすることも出来ず、そのまま寝たふりをしていました。
そして、先週、28年ぶりに握った母の手は、すでに昏睡状態だったためか柔らかいけど暖かくはありませんでした。
それから数日後、二度と母の手の感触を確かめることはできなくなりました。

両親がいなくなってしまったふるさと、ずいぶん遠くなってしまいました。

8 件のコメント:

  1. YouHaveControl2010/04/07 1:23

    いつも拝見しています。 お母様がお亡くなりになったこと、ご愁傷さまです。 私の母も体が弱くなり、近い将来に旅立つのではないかと思っています。 お母様との良い思い出があり、よかったですね。 私は海外に在住していて、母は実家の福井県におりますので、万が一の際に手を握ることができるかどうかも分かりません。 その点、今回はお母様の最後に立会われることができて、お母様もきっと喜ばれていると思います。 お気持ちを強くお持ちください。 

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  2. なんとも、悲しいことです。
    ご冥福をお祈り致します。

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  3. しらかわ2010/04/07 9:45

    このサイトはとても誠実で、また屡々考えさせられます。ただ今回は近未来を見るようで少々たじろいでいます。
    ご冥福をお祈りします。

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  4. おくやみ申し上げます。
    御返事のタイミングを逸してしまいましたので、こちらでの記載、お許しください。
    私ができることとすれば山とランニングしかありませんので、これらでお気持ちを強くできるのであれば、いくらでも御協力をいたします。

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  5. お母様のご逝去 お悔やみ申し上げます
    同郷のこともあり、いつも拝見しております。
    ��月の祭りには、まだお元気だったのでは・・・。
    いつかは別れが来るとはいえ、
    寂しくなりますね。
    お嬢さんとの花見のタイミングが心配ですが・・・。
    両親が居なくなると里へは疎遠になりますが、
    幼なじみとの交流が有れば、
    墓参りも待ち遠しい行事となります。

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  6. >YouHaveControlさん
    こんなことをブログに書く人もなかなかいないと思いますが、仕事以外のことで感じたことを忘れないように毎日書き続けようと思って。
    海外にいっらしゃると、いろいろ心配になることがありますね。
    お気遣い、ありがとうございました。
    >sabotenさん
    仕方ないですよね、私自身がそういう年齢になっただけですから。
    お言葉、ありがとうございます。また、大分に行くときにご連絡します
    >しらかわさん
    母が倒れ昏睡状態と聞いて、まず、思い出したのが、父が池の横にあった大きな松の木の下で母に手を引かれる幼いころの写真。この写真がどしても見たくなり、自宅を探し回りましたがなく、実家に駆けつけた時にアルバムを探し出してやっと見つけました。母の存在はあの手の感触なんですね。
    明日からは気分かえていきます。
    ありがとうございます。
    >うりうさん
    明日のPUMP2よろしく
    ありがとうございます
    >koba3さん
    そうなんです。祭りのときはこんなことになるとは。母に、花の写真を送るからねと言葉を交わしたのが最期になってしまいました。
    でも、祭りが半田にあって本当によかったです。遠くなったけど、今後も祭り(幼なじみ)がふるさとにつないでくれると思います。
    koba3さんの実家の祭りはこれからですか。
    お気遣いありがとうございました。

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  7. この世で一番大切な出来事は、愛し愛されて人になる事だと思えます。 
    人の尊厳もまた然り、自分を大切に扱ってくださった人との思い出で自らが歩む道が備わるように。
    私は幼少の頃に家族がバラバラになり、     継母に苛められたので一部、記憶がありません。
    その私の実父は、お坊ちゃま君で育ち
    家族とは離縁し、最終的には心身を病み、
    株で大損をし、生きる術を見失ったのでしょう、
    首を吊って亡くなったと、警察の方が身寄りを捜したのですが後妻の家族は名乗りをあげませんでしたから、兄と私が葬儀に至るまで執り行ないました。
    母は健在ですが、女に徹した人ですので・・・
    私には、貴方のあったかい思い出が羨ましい限りです。
    どうぞ、ご家族の長として頑張ってくださいね。

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  8. >奥山さん
    いろいろご苦労されているようですね。
    でも、それ以上の楽しいこともいっぱいあるのではにですか。わたしはいつも、楽しいことと、つらいことを足し合わせたら、誰も同じと思っています。
    走って登って切り替えていきます。

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