2011年4月10日日曜日

父の思い出

母校の山岳部の倉庫を覗いて見つけたもの、2つ目です。  

わたしにとって大切な思い出がよみがえりました。  


倉庫に置かれたこの埃をかぶったいくつかの秤。学生時代、カラコルム遠征(パキスタン)をしたときに、大量の荷物を航空貨物として送り出せるように、確か25kgごとにカートンに仕分けるために使ったものです。 
大きな秤は、父が取引先の計量器メーカのイシダさんから遠征にと寄付してもらったものです。上に乗っている二つの秤は、実家の店舗で使っていて引退させたものをもらったものです。真ん中の秤で、父や母は肉をはかってお客さんに売っていました。 
遠征行くために大阪で必死で寄付回りしていたわたしに、父親がなにか協力したいと思ったのでしょうね。後輩が、遠征のときにこの秤はわたしが持ち込んだものと教えてくれて、30年近く前のことが一気によみがえりました。   

山でとっても心配かけた両親はもういませんが、こんなところで、こんな埃だらけのぼろぼろの秤で父や母のこと懐かしく思い出しました。さすがにこれを持って帰ることはできないので、倉庫の整理とともに処分されますが、このブログに残しておこうと思います。


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