しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2017年5月14日日曜日

【山行記録】毛勝山20170515 37年ぶり。

五六豪雪の時、わたしは初めての本格的な冬山に入っていました。その山が、魚津から入山した「毛勝山」でした。バスから降りて雪道を歩いていると、屋根の雪下ろしをする地元の方々から「なんでこんな時に山に入るかな?」と呟かれながら大雪の中の入山となりました。入山してから太陽が見えたのは途中の1日と下山最終日だけでした。
当時のウエアやテントでは初日から湿雪でびしょ濡れ、西北尾根に取りつくと、夜は一晩中雪崩の音。極め付けは就寝後雪でテントが押しつぶされそうになり、それに気が付いてそこから一晩中テント周りの雪かき、朝にはテントより周りの雪の方が高くなっていました。もう一つあったテントは完全に雪の中に埋もれて、朝発掘しました。どこまで登ったのか、何日踏ん張ったのかわかりませんが、撤退でした。そこから下山が始まりました。首までのラッセル、身体だけではラッセルできないのでスコップが登場し、いつまでもがいても前日のテント場が見えていました。濡れて凍ったシュラフに夜入って寝るのはほんと辛かった。クリスマス前に入山し、下山したのは正月三が日も過ぎていた?かと。下山して駅に着いても列車は全国的にマヒ状態でした。山ではたくさんの方がお亡くなりになりました。
富山、嫌いになりました。劔・立山山域、嫌いになりました。毛勝山、大嫌いになりました。冬山=辛い、ただそれだけでした。

ここ何年かはGWは劔・立山山域に入ってます。学生時代に天候が安定しないこの山域が大嫌いだったのであまり登っていないということもあり、この山域が今新鮮なんです。大学山岳部のOBからは不思議がられています。
今年のGWは、いつも付き合ってもらう後輩と約束していた八峰をわたしの諸事情でキャンセルにしてしまいました。今年の雪山シーズン、一度も雪山に入らずに終わってしまうことになり、折角再開した雪山が途切れてしまうのではないかと不安になっていました。最近富山に住むことになった別の後輩を誘い、この時期なら週末に行けるこの大嫌いな「毛勝山」に登ることにしました。
あの山をちゃんと見てみたい、あの山のピークに行ってみたい。そんなことをここ数年思っていました。

毛勝山はこの時期は雪渓を登って日帰りで行けます。学生時代に登ったのは西北尾根、その横の谷を登ります。前日土曜日、登山口近くのキャンプ場に泊りました。ここ快適です。

この日は行動時間ゼロですから、富山の海の幸と、鍋にしました。スーパで買い出ししたのですが、魚がどれも新鮮で。特にこの時期はホタルイカ、これめちゃくちゃ美味しい。神戸や大阪のスーパーにあるホタルイカとは全く異なります。新鮮な魚に野菜、地酒、こんな贅沢な食事はなかなか出来ない。

日曜日早朝入山しました。地元の人のアドバイスで車でかなり上流に入りました。広い駐車場もあります。阿部木谷は堰堤工事がかなり上流まで行われていて工事用道路が続いています。AM5時登山開始しました。

1000mくらいになると堰堤もなくなり、完全な雪渓になります。ここから1400m登ります。

雪渓が急になってくるところからは日が当たります。暑いです。さすがに延々と雪渓を1400m登るのはしんどいです。ほんと遠い。

11時過ぎ、頂上に出ました。37年たってやっと頂上を踏むことができました。感慨深いものがあります。風が強かったのですが、1時間くらいいたと思います。


頂上からは剱岳、後立山、毛勝山からさらに北の北方稜線が見えます。すばらしい景色。富山湾は頂上に着くころは雲の中だったのは惜しかったです。剱岳、遠いなあ。来年はここを劔まで縦走したい。

写真で後ろに見える黒々とした劔岳まで縦走できるか、急がないとそんな縦走とてもできない年齢になっちゃいます、まずはこの一年で加算された体重を減量できる気力が起きるまで真剣にならないとね

毛勝山の頂上から見下ろした西北尾根。この尾根に五六豪雪の時に閉じ込められていたんです。


14時過ぎ下山しました。車で工事用道路を下るときに、素敵な滝を見つけました。今回の山行は日帰りでしたが濃厚な登山となりました。来てよかったです。

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