北海道は網走に来ました。
昨年も同様な時期に来たのですが、流氷はまったくなく、気温が高くて氷瀑も登れる状態ではありませんでした。一年待って、また、やってきました、網走能取岬の流氷アイスをしに。
今回も美瑛のSさんにたいへんお世話になりました。今回は奥様もいっしょ、素敵なご夫婦です。
流氷は数日前にやっと接岸しました。今年は来ないのかなと半ば諦めていたのですが思いは通じました。流氷を見ながら、滝によっては流氷を歩いて取り付くなど、ここは初心者から中上級者まで、様々な滝があって、まさにアイスワールドでした。
本州では、山の谷にある氷瀑を、落氷に怯えながら順番待ちして登ることが多いのですが、ここはアイスクライマーは少なく、人手で痛められていない氷を自分の力で登ります。オホーツクの流氷の素晴らしい景色を見ながら最高のアイスクライミングを楽しめました。
能取岬先端は、流氷が来ている様子が一望でき、素晴らしいです。天気がいいので、結構観光客も来ていて、賑やかです。
温暖化で、昔のように大きな氷がギシギシ音をたてながらやってくることは最近ないそうですが、見たことのないこの光景に感激でした。岬先端からも下りると氷瀑に取り付けるそうで2日目にトライしましたが降り口が不明確で、時間もないので今回は諦めて、岬手前のスノーシューによる流氷見学ツアーのコースにもなっている場所でアイスクライミングを楽しみました。
初日一本目の「クジラの滝」、一見氷が柔らかそうだったのですが、取り付くと固いです。北海道のアイスですね。ここは50Mほぼいっぱい、わたしはセカンドでウォーミングアップ。セカンドなのに、結構パンプしました。ちなみに、ここから移動するときに、お尻に付けていて愛用の「シャント」を落としたことを、二本目の滝で懸垂下降をするときに気がつきました。でも、なんと帰りに、通り道に一本目の滝近くで目立つように置いてくれていました。釧路のソロクライマーさん、ありがとうございます。北海道はすばらしい。
2日目はまず、能取岬先端に車で移動して降り口を探しましたがよくわからず、結局元の場所に車でもどって昨日登った滝からさらに奥に進みました。下の滝は、サイズが小さく傾斜も手頃で初心者の練習には最適です。でも本州ではこんなサイズの滝を探して山奥まで入るのですよね。ここでは選り取り見取りです。
2日目のわたしの課題はこの滝にしました。名前はわかりません。上部がかなり不安定でしたが、この滝も快適でした。日曜日はほんと天気がよく、上で流氷のオホーツク海を見ながらビレイし、ほんとすばらしいクライミングでした。
登った滝の横のルンゼで、キタキツネを発見。来る途中、雪に動物の足跡があったのですが、このキタキツネでした。暖かいので日向ぼっこしていました。
大鷲が飛んでました。いやあ北海道です。
最後に、網走で食べた海の幸、最高でしたよ。魚だけでお腹いっぱいになるくらい食べました。
北見に戻る途中、車中から見えた網走湖、真っ白でした。