本日、長くいたこのオフィスを出ます

創業は尼崎、阪神大震災のあった1995年夏でした。尼崎から大阪の梅田（堂島）に出てきたのは2001年娘が大きな痙攣のあと何も出来なくなり、米国では同時多発テロが起こった翌年でした。17年ももうこの堂島のオフィスビルにいたんだ。辛いことが多かったですね。

大阪は今やホテル建設ラッシュ、古いビルはどんどん建て替えられてます。事務所の隣のビル「堂島ホテル」はもうすっかり取り壊されました。当社がいたこのビルもこの秋には解体が始まります。
結構気に入っていたのですがこのビルを出ざるを得なくなりました。
いよいよこの日が来てしまいました。



どんどん、机が解体されて、どんどん荷物が運び出されます。もう古いものも多く廃棄物が大量に出てしまいました。創業時からの書類も法定で保存が義務づけられている以外はすべて廃棄しました。世の中、すっかりペーパーレスが定着しましたね。机はまだ使えそうだったのですが、このパーティション付きのデスクはオーストラリアから輸入したオーダーメイドの机でしたがもう日本の代理店も無くなり廃棄せざるを得ませんでした。
そうわたしがシンクタンク時代に所属した会社からもらった立派な会議テーブルはスタッフがほしいと言うので廃棄にしませんでした（あんな大きな机をどこに置くのでしょうか）。

午前中二時間で新オフィスへの荷物の運び出しが終わり、午後二時間で解体が完了し、廃棄物もすっかり無くなりました。午後からは、わたし一人でこの事務所の撤去に立ち会いました。こみ上げてくるものがありますね、カーペットのシミがこれまでもがき苦しんだ日々が思い出させます。

しばらく、何も無くなったこの部屋にいて、最後は自分の手で鍵をしめて、鍵を返してこのビルを去ります。長い間、この場所が与えてくれた空間と時間に感謝します。ありがとうございました。明日からは新しい場所で新しい時間をスタッフと創り始めます。

オフィスの柱に世界地図を塗りつぶした地図が張られていました。これは誰が何のために貼ったんでしょうか。この地図は残して出ました。