しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2009年6月21日日曜日

「劔岳」

1ヶ月ほど前から、この「劔岳」を、映画が始まる前までには読み終えようと少しずつ読んでいました。本日、外岩を予定していましたが天気が悪く中止となったため、やっと最後まで読み終えました。映画はもう始まっていますね。 

新田次郎の小説、わたしの世代で山好きな多くの方が読んだと思います。わたしも山をまだ登っていなかった高校時代から何冊も読みました。ただ、「劔岳」は読んだ記憶がありません。
今、この時代に、こういった新田次郎の山岳小説が映画化される狙いがよくわかりませんが、これを見て、山好きの若者が増えてくれたらいいのですね。

小説は、地図を作成する国の測量官が劔岳の初登頂と三角点の設置を命じられることから始まる。同時期に初登頂を狙う民間山岳会との競争もあったが、悪戦苦闘の末、見事に測量官が劔岳初登頂を達成する。しかし頂上にはその遠い昔に行者によって開山されていた形跡があった。真の初登頂ではないとわかると国の上層部は一気に興味を失い彼らを賞賛しないばかりか、劔岳に測量官が登ったこと自体を公に公表しようとしない。
現場を知らない(知ろうとしない)国の幹部が、見栄と体面のみを考え現場の努力と成果を無視する今でもありそうな話。死者は出ないのですが、むなしさの残る小説です。わたしには舞台は山であっても今の国政をみているようでした。

さて、映画は山や山を登る人たちの魅力を、若い人たちにもう少しわかりやすく表現してくれていることを期待します。


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