しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2010年8月29日日曜日

北岳バットレス、15ピッチ登り切りました

南アルプスの北岳バットレスを登ってきました(8月27日入山、29日下山)。

当初の予定は、dガリー大滝~ピラミッドフェース~第四尾根~中央稜の予定でした。が、dガリー大滝を登っている間にタッチの差で少し遅れてきたパーティに先にピラミッドフェースに取り付かれてしまったため、急遽隣の下部フランケに変更しました。
下部フランケは私たち二人の独占状態で、後続に追い立てられることもなく快適なクライミングでした。ただ、予想以上に難しく、しかも残置ピトンが少なく緊張の連続で、第四尾根に合流したころにはかなりバテ気味。加えて四尾根は混雑してかなり待たされたこともあって時間切れで中央稜への継続は諦めました。
それでも、dガリー大滝~下部フランケ~第四尾根全体で15ピッチの登攀、北岳頂上まで登り切りました。充実した登攀だったので満足しています。

今回のパートナーは、 「FunClimbクラブ」(詳しくはこちら)のうりうさん。初めての本番アルパインクライミングは十分満足されたのではないでしょうか(緊張の連続でかなりお疲れの様子でしたが)。

詳しくは後日アップします。


朝焼けの中、バットレスの取り付きのDガリー大滝を目指す。正面がピラミッドフェース。


前半の下部フランケ登攀の様子。なかなか厳しかったです。
ルートの資料は、「チャレンジ!アルパインクライミング」のコピーを持参したのですが、自宅に戻って「日本のクラシックルート」を見たら、こちらの方が正解ですね。これがルート図以上に実際が難しく感じた原因でした。やたらホールドの細かいフェースがあったのですが、日本のクラシックルートでは、Ⅳ+,A1(Ⅵ)でした。これなら納得です。



後半の第四尾根登攀の様子(先行パーティ)。



6 件のコメント:

N さんのコメント...

お疲れ様でした。事故らなくてよかったですね。Uriuさんからちょっと聞きましたが、岩雪崩とか
すごかったらしいですね。
クラシックルートはやっぱり運があるかもね。

Y山 さんのコメント...

下部フランケ、4年前に登っていますがムズかった記憶がないんです、忘却の彼方なのかなー。
��ガリー大滝はランナー取らなかったし。
残置ピトンが少なくてもカムが有れば安心ですよね。

榊原淳 さんのコメント...

>Nさん
岩雪崩は、わたしがリード中でまったく見ていませんのでなんとも言えません(見なくてよかったかも)。ただ、あまり運、というものは感じません。わたしは、いろいろな事故は「面倒だから」とか「まあいいか」とか「時間がないから」とか「他の人が大丈夫だから」という場面で起こっていると思うので、少しでも安全率の高い登り方をしたいと思います。
でも、この壁とっても楽しかったです。あと5年はやめられないです。次はDガリー奥壁ですね、やっぱり。

榊原淳 さんのコメント...

>Y山さん
きっとY山さんはDガリーをランニングなしで登ってしまうとのことなので、レベルが違うのだと思います。下部フランケ、ルート図に書かれているグレードよりかなり難しく感じて、逆に緊張してとってもおもしろかったです。壁自体はよく登られているので、岩が安定していていいですよね、アプローチは他のクラシックルートとあまりかわりませんが。
Y山さんなら、穂高の屏風岩をオールフリーで登るとか、丸山東壁を完全フリー化するなんていうのが刺激があっていいのではないですか。

Y山 さんのコメント...

>ルート図に書かれているグレードよりかなり難しく感じて、逆に緊張してとってもおもしろかったです。
グレードはあくまでも主観的なものです、ルート図のグレードは参考程度にした方が良いと思います。
緊張してとってもおもしろかったと有りますね、そういう箇所を次回はスイスイ余裕を持って登れる様に岩トレだけでなくフリーをもっと登られたらどうでしょうか。
>穂高の屏風岩をオールフリーで登るとか、丸山東壁を完全フリー化
��2台を50本位登れていれば可能性は有るかも知れませんが11台が50本ではお話にならないでしょう(笑)。
��2と11ではそれだけレベルが違います。

榊原淳 さんのコメント...

>Y山さん
ルート図に書かれるグレードは、そのグレーディングした人の人柄や、そのときの状況などが見え隠れてしておもしろいですね。わたしはいろいろ登ってそのギャップが興味深いです。登る岩場それぞれに癖があっておもしろいです。逆にルート図どおりだと本来のアルパインクライミングの楽しみは半減しちゃいますね。今回、突然のルート変更だったのであまり下調べもせず取り付いていますが、そこがまた楽しかったです。
ちなみにY山さんの実力なら屏風岩のオールフリーは楽しめると思いますよ。A1部分もフリールートはペツルのアンカーが輝いていますので思い切ったmoveがとれるのではないですか。そう丸山東壁もフリー開拓の痕跡がありますね、突然ペツルのアンカーが連打してあるところが出てくるのですよ。最後の大ハングはフリーで登れるようにはとても思えませんが。