しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2010年9月13日月曜日

残置スリングへの判断?

岩場の懸垂下降のアンカーに垂れ下がる残置スリング

結構、これを迷わずそのまま使う人が多いですよね。8月末に登ったバットレスでも、マッチ箱のコルへの懸垂下降ポイントで先行するパーティが次々に紫外線で日焼けした残置スリングを使って懸垂下降しているのを見て「いいのかな」と心配になってしまいました。

わたしは、懸垂下降のアンカーは、必ず自分の捨て縄を使って補強します。残置されているカラビナも古そうだったら持参のリングキャッチを着けます。スリングをハーケンに通せないときは、古いスリングをナイフで切ってでも補強をするようにします。時間がなくても、後ろに順番待ちの人がいるときもよほど新しくない限り必ずそのようにします。こういう場面では面倒くさがることが大敵ですよね。
こうすることで、安全率も上がるし、ルートのメンテナンスも順次されていくようになるので、ルートを使わせてもらっているクライマーの礼儀のようにも思うのです。

  

写真は、バットレスのマッチ箱のコルへの懸垂ポイント。赤いスリングがわたしが装着したもので、残置スリングは相当紫外線で痛んでいたように思いました。本当は荷重分散を考えてもっとスリングを長くしたかったのですが、そこまですると大改造なので今回は残置の長さに揃えて自分のスリングをセットしました。
また、古いカラビナが二本かかっていましたが、これも不安だったのでリングキャッチで三重にしました。登攀中に5年以上使っている古いカラビアに静加重をかけたらそれが破断してフォールしたという話を友人から聞いたことがあります。それ以降、カラビナも絶対に最低二重化し、古そうだったらさらに補強します。

ちなみにわたしの記憶では、4年前に登ったときは、この懸垂下降ポイントは岩にしめ縄のようにいくつもスリングが巻き付けられていました。今は三本のハーケンに二本の古いスリングと、テープのバックアップでアンカーが作られていました。この変更は何かあったんでしょうか。


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