しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2012年5月7日月曜日

【雪山】涸沢・北穂高、奥穂高~西穂高縦走 山行記録

2012年、今年のGWは、昨年悪天候で入れなかった涸沢・北穂高と、奥穂高~西穂高の縦走に行きました。 

奥穂高~西穂高縦走は、学生時代、積雪期に二度行った大好きなルートです(1度目は槍ヶ岳北鎌尾根から、2度目は前穂高岳北尾根から)。 

前半の天気はとても良く五月の雪山を満喫しました。後半はすっきり晴れなかったものの、なんとか下山まで保ちました。天気がよかったら西穂高を超えて焼岳までいくつもりもあったのですが、天気が下り坂のため西穂沢・上高地下山としました。


今回は、4月28日~5月1日の日程で、前半は涸沢定着で、雪山初心者を中心にしたFunClimbクラブ(詳しくはこちら)メンバーで総勢9名。このパーティにFunClimbクラブ以外の大学山岳部OBパーティ3名が合流しました。 
後半は、大学山岳OBのOさんと二人で奥穂高~西穂高の縦走に出かけました。

4月28日;涸沢入山、雪上訓練
4月29日;北穂高岳アタック、下山時にFunClimbクラブメンバーは
      スタカットビレイの訓練。
      大学山岳部OB2名は、北穂高岳東稜を登る。
      大学山岳部OB3名は、北穂高岳アタック後涸沢を下山。
      ※FunClimbクラブ入山時のリーダはOさん。
4月30日;榊原と大学山岳部OBのOさんの2名はザイデングラード
      から奥穂高岳に上がり西穂高への縦走に向かう。間ノ岳
      手前(涸沢岳下り途中)まで進みテント泊。
      FunClimbクラブメンバーは、Oさんをリーダに、早朝に
      雪上訓練をした後、涸沢を下山。
5月1日;  榊原と大学山岳部OBのOさんの2名は前日の間ノ岳手前
       のテントサイトを出発し西穂高岳まで縦走を完了。その後
       西穂沢経由で上高地下山。
 

4月28日 入山、上高地~涸沢、天気快晴
 
上高地から周りの景色を楽しみながら横尾に着くといつも聳え立つ屏風岩がとっても迫力があって大好きです(左の写真)。この夏は東壁ルンゼにチャレンジする予定です。
涸沢に到着すると何がなんでも屋外テラスで生ビール&おでん、これたまらないです。後続のメンバーがなかなか到着しないので二人で先にいただいてしまいました。
この日、6時15分くらいに上高地を出発してわたしが涸沢に到着したのが12時過ぎ、6時間もかかってしまいました。事前のイメージでは5時間だったのに、、、、ちょっとショック。



4月29日 北穂高岳アタック(北穂沢、東稜)、天気快晴
 
この日は北穂高岳アタック。天気はど快晴。大学山岳部OB2名は東稜から北穂高岳アタック(右の写真)。

   
北穂高岳頂上から見る前穂高岳北尾根はほんと美しい(左の写真)。滝谷ドームもかっこいい、いつか5月に登りたい岩です(右の写真)。ど快晴で、雪山初めてのメンバーはほんとこの美しさ、充実感を満喫したに違いないと思います。 

 
槍ヶ岳もくっきり、来年はこのメンバーを連れてキレット越えをしてみたいです(左の写真)。
我がパーティ、北穂高の下山はさっさと降りれません。FunClimbクラブのメンバーは恒例のスタカットビレイの練習をしながら途中まで降ります(右の写真)。この日、南陵から規模の大きい落石があったりしたので、途中からはシリセードでさっさと下山してもらいました。でもこれ、出来ない人がいるんですね、わたしは付き添いで、涸沢小屋の横では滑落停止の補講もしたりして、みんなよりも1時間遅れで宴会に合流しました。  
なお前半の山行記録はいずれこのメンバー中から出てくることを期待しています。


4月30日 奥穂高~間ノ岳手前、天気曇り
 
この日からわたしと大学山岳部OBのOさんは本隊と分かれて、奥穂高~西穂高縦走にでかけました。5時前に涸沢を出発して白出しのコルに7時くらいに到着、20分ほど写真撮ったり、FBにアップしたり。
ここまで相当登ってきたわけですが、奥穂高岳は白出しのコルからも結構遠い。正直、わたしはバテました。
奥穂高岳頂上にある櫓は、映画「岳」でもおなじみですね(右の写真、時刻8時00分)。

 
さあ、奥穂からいよいよ縦走が始まります。まずは「馬の背」から。ナイフエッジの上を平均台を歩くように移動するのですが、わたしにとっては予想どおりここが核心でした。ナイフエッジは慣れたらそれほどでもないのですが、今シーズンはじめてのナイフエッジはスリルがありました。

 
馬の背すぎてもさらにナイフエッジが出てきました。ここは側面をトラバースしています(右の写真)。この後はロバの耳を飛騨側に巻きます。鎖が出ていたのでノーザイルで進みます。

 
ロバの耳の飛騨側をさらに下ってトラバースし
(左の写真)、再び稜線に戻るとジャンダルム基部です(右の写真)。ここは岳沢側をまきます。ただ、雪の状態が悪く、今にも岩から剥がれそうなので、ここで初めてザイル1ピッチ出します(時刻9時20分)。

 
ジャンダルムを過ぎると次はコブ尾根の頭(左の写真)。そこから天狗のコルまで一気に下ります。天狗のコルからの登りはかぶった鎖場を避けて岩とハイマツのミックスを登ります。ここで2回目のザイル1ピッチ出します(このピッチの終了時刻12時00分)。

 
天狗岳に向かって必死で登りましたが(左の写真、時刻13時00分)、さらに間ノ岳、西穂高を超えるとかなり遅くなりそう。バテたわたしの提案で、天狗岳を少し下ったところに見晴らしがよくてテント張れそうな場所があったのでこの日はそこでテント泊としました(右の写真、到着は13時30分)。

 
このテントサイトからの眺めは、雲が多かったけど最高でした。左は夕暮れの笠ヶ岳、右は翌日朝焼けの笠ヶ岳。
 

5月1日 間ノ岳手前~西穂高岳~西穂沢~上高地下山
      天気曇り 
 
朝7時前にテントサイトを出発、間ノ岳を越えてゴールの西穂高に登ります(到着時刻7時50分)。朝は雪がしまっているのでスイスイ進めました。西穂高からは奥穂高から縦走してきたルートが黒々と見えます。充実した時間でした。

 
西穂高からは稜線沿いに雲海に向かって少し下り、そこから90度方向転換して西穂沢を岳沢に向かって一気に降り、上高地に下山しました(到着時刻;10時前ごろ)。

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今回の山行のアルバムは以下です。




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