GWの涸沢、3日目の5月4日は、Sさんと北穂東陵から北穂高岳アタックです。
左の写真が北穂東陵です。北穂への雪山一般ルート「北穂沢」を途中まで上がり、そこから写真の雪のコルに上がり、そのまま稜線を北穂高岳のピークに向かって登っていきます(写真では左に向かって)。左の岩で黒い部分が「ゴジラの背」と呼ばれるこのルートの核心部です。
Sさんは雪山2回目、本格的な雪稜は初めてです。ただし、このルートを登るために、アイゼンでの歩行、岩登りの練習を積んできました。
今回は安全とトレーニングのために、取り付きのコルから北穂高岳のピークまで、スタンディング・アックスビレイを何ピッチも続けました。15ピッチ以上はあったかと思います。後続のパーティに少々迷惑をかけたかもしれませんが、これでSさんは雪山でのビレイを体で覚えたと思います。ちなみに、このルート、通常は、1ピッチのみスタンディング・アックスビレイをして、残りはコンティニュアスという形だと思います。
核心部のゴジラの背を通過した後のナイフエッジを北穂沢から見たところ(エドヤマさん撮影)。前(左)でスタンディング・アックスビレイしているのがSさん、後(右)が私です。
※過去の記事は以下をご覧ください
速報、
1日目(5月2日)
2日目(5月3日)
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午前2時に起床、先行パーティが無さそうなので、ゆっくり用意して午前3時30分に真っ暗な中、ヘッドランプを着けて涸沢のテントサイトを出発しました。取り付きのコルまで、前半は北穂沢を登ります。
1時間北穂沢を登って、1回目の休憩。左の写真は、私が写真を撮っているところです(Sさん撮影)。右の写真は、翌日登る前穂北尾根、この写真の左下の方に涸沢テント村が見えます。
東陵取り付きのコルに向かって登るSさん(左の写真)。日が昇ってくるとすぐに雪が腐ってきてだんだん登るのがきつくなってきます。涸沢から約1時間30分後の5時に取り付きのコルに到着しました。
取り付きで、ザイルを結び、ここから北穂ピークまで延々スタンディング・アックスビレイで訓練しながら登ります。右の写真はリードするSさん。
ちなみに、Sさんは途中どうしても○○っ○が我慢できなくなって、ビレイしながら少し稜線からはずれて事を済まさせました。ただ、ザイルにかかったのではないかと、今でも疑いを持っています(本来は、こんなところで、もよおさないように準備しないと!)。
左右の写真は東陵稜線上の私です。天気が良くてとっても気持ちがいいです。
核心部「ゴジラの背」を登るSさん。高度感のある岩稜でスリルを楽しめます。
核心部「ゴジラの背」を通過するSさんのアップです。
北穂東陵最終ピッチ。もう北穂高岳のピークです。ここまでずっとスタンディング・アックスビレイを続けてきたので、取り付きからなんと4時間30分かかり、9時30分になっていました。
写真はSさん、初めての雪稜の登攀を十分楽しめたと思います。
左の写真は、北穂高岳ピークの私です。向こうに見えるのは槍ヶ岳です(エドヤマさん撮影)。
右の写真は、北穂高岳ピークから見た滝谷です。今年の夏は、写真の右に見える岩峰「ドーム」中央稜を登る予定です。
頂上では、北穂沢から上がってきた、大学山岳部OBのMさん、FunClimbクラブのエドヤマさん、大学山岳部現役のMさんとYさんと合流、さらに、なんと横尾から登ってきた健脚のOさんとも合流しました。これで今回の涸沢山行のメンバーが全員集合です。
北穂高岳ピークから涸沢への下山は、大学山岳部現役の二人と昨日遅刻して涸沢に到着したエドヤマさんにわたしが付き合って雪上訓練をしながら下山しました。
左の写真は、スタンディング・アックスビレイの練習中にエドヤマさんが私を撮影。
右は、ビレイと滑落停止の試験に合格して、早速シリセードで下るエドヤマさんです。彼の滑落停止はとっても上手でした。
訓練を終えて(役割を終えて)、やっとわたしもシリセードで下ることができます(左の写真、エドヤマさん撮影)。結局、涸沢テントサイトに戻ったのが13時ごろでした。
もちろん、他のメンバーはさっさと下って、涸沢ヒュッテのテラスで、しっかり飲んでいました。
右は、今回の東陵を語り合うSさんと私。Sさんに、「あの○○っ○のついたザイルは交換しろ」と訴えていたのかもしれません?
ちなみに、大学山岳部OBのMさんは今日が下山日。私たちがテントサイトに着いたころにはスキーで涸沢を下っていたと思います。なんでも明日、ハーフマラソンのレースがあるとか。なんとタフなんでしょうか。
さあ、明日は、私とOさんと大学山岳部現役のMさんの3人は北尾根です!
3 件のコメント:
思い出しました。
そういえば、あのオ●ッ●がかかった?ザイルで
練習したんだ・・・
柑橘系の香りがしましたー
誤解がありますね。
私の○シッ○はかかってません。
風がきつくて舞い上がってただけで
ザイルはセーフですよ
小心者の私は
先輩の厳しいしごきで
もよおしてしまいました。
色々ありましたが
貴重な体験をさせて頂きました。
先輩、ありがとうございます。
PS oシッoかかった疑いのザイルはきっちり陰干し乾燥してあります。次回お渡しします。先ほど、においましたが問題ありませんでしたよ。
>エドヤマさん、Sakaiさん
ザイルを使う場所に行くときは、いろいろ気をつかいますよね。これから、出発するときに、「トイレは行った?」と確認することにします。
それにしても
>風がきつくて舞い上がってただけで
となると、風下にいたわたしの方にも霧雨が飛んできたわけね??
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