しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2008年8月3日日曜日

北穂高滝谷 登ってきました!

学生時代に登った北穂高岳滝谷、登ってきました。

登ったルートは、滝谷ドーム中央稜。下の写真でうっすら見える右のスカイラインの岩稜を登ります。3000mの高度にあるこの岩場は、ブッシュや草付きはなく、真っ黒な岩場です。ガスに包まれることが多く、不気味な雰囲気を漂わせています。
ただ、ドーム中央稜は涸沢岳に向かう登山道から近く、岩も硬くて人気のある快適なルートです。今回は、大学山岳部以来、久しぶりにMさんとザイルを結び、懐かしい岩場を登ってきました。


写真は、登攀後北穂高岳頂上から撮影したもの、滝谷らしい光景です。ただ、今回、登攀中は珍しく槍ヶ岳も見えるとても良い天気でした。



   
左の写真は、登山道から見るドーム北壁、右のスカイラインがドーム中央稜
右は、登山道から外れてドーム中央稜に向かうMさん


 
左の写真は、先行の京都雪稜クラブの女性パーティ(彼女たちのブログはこちら)。ドーム中央稜取り付き近くで25mほど懸垂下降します。いよいよ滝谷の中に降り立ちます。
右は、懸垂下降のポイントから見た槍ヶ岳。天気がよかったので、とっても気持ちの良い懸垂下降になりました。


      
ドーム中央稜1ピッチ目。写真は先行する女性パーティです。

凹角から、最後は右の写真のように壁に背中を密着させ、足で反対側の壁を突っ張る典型的なチムニー登りをします。学生時代、ここを登る時に、背中のザックが嵩張っていて登りづらく、途中でザックを腰のハーネスにつり下げて登ったことを覚えています。
今回、わたしたちは、ザックの中にはほとんど荷物を詰めず、それなりに登れました。が、ザックと岩との摩擦が大きく、ずり上がるのになかなか力が必要でした(後でみたらわたしのザックが岩と擦れて穴が空いていました)。後続の山岳ガイドさんのパーティは、ザックは、補助ロープで別につり下げて快適に登っていたそうです。この登り方が正解のようです。


   
左の写真は、後続の神戸の山岳ガイドさんのパーティ。今回、このルートは関西勢が独占しました。
右は、2ピッチ目を気持ちよく登るMさん。


       
左の写真は、ルートが混雑していたので、私が3ピッチ目で通常ルートの左側を登り少々手こずった後、結局、ザイルが流れなくなり途中でピッチを切った場所。
右は、通常ルートに戻り、最終ピッチをリードするわたしです(通常は5ピッチ目、今回は6ピッチ目)。このピッチは、とっても快適でした。

わたしは、悔しいけどルートを外した左の写真のピッチでA0してしまいました。写真のようにこの場所からの登り出しも傾斜がきつく、ピンも古いモノがわずかでかなり難しいです。アルパインクライミングは、ルートファインディングを慎重にしないとすぐにこんな状態になります。



最終ピッチを登るわたしです。登攀時間は混雑していたこともあって3時間でした。


ドーム中央稜、ピッチ数は少ないですが、今登ってもなかなか良いルートでした。チャンスがあれば、また登りたいと思います。

そう、忘れてはならないのは、ドーム中央稜を登ると、ルート終了点から15分後には槍ヶ岳を眺めながら生ビールが飲めます(北穂の小屋で)。これは都心近くのゲレンデでも難しいですね。ほんと、快適です!



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