しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2007年5月10日木曜日

冬用グローブ(手袋)

わたしの冬用グローブを紹介します。

雪山で末端の防寒はまだまだいろいろ問題あるようですね。
現状では、学生時代に使っていたように、ウールの手袋(もちろんハンガリアン)とオーバー手袋の組み合わせが保温性ではベストのように思いました。アイスクライミングではギアをいじらないといけないし、バイルを強く握らないといけないので、五本指の一体型のグローブでないと難しいとは思います。ただ、これは1月の八ヶ岳の早朝を移動していたら指の感覚がなくなるほど冷えてしまいましたので防寒ということを主体に考えるのであれば、現状は、上述の毛糸の手袋とオーバー手袋の組み合わせをお勧めします。


IBS MATTENBELL Gore-Texグローブ TG-0605
実際に各社のグローブをはめてみて、この製品がもっとも手にフィットしたのでこれを購入しました。
このグローブはGore-Texを利用した一体型のグローブです。インナーの薄手の手袋をして装着するにはちょっと窮屈です。冬の八ヶ岳で利用しましたが、防寒としては早朝の氷瀑への移動で指の感覚がなくなるほど冷えましたのでそれほど期待はしない方がいいです。ただ、日本人の手(わたしの手)によく合っているので、アイスクライミングには適しているグローブかなと思います。
最初に購入したものは、手袋を外すときに縫いつけてあるインナーが手といっしょに出てきてしまい、クライミングの現場でグローブを簡単にはめたり外したりできなくなってしまいました。当然IBSにクレームをいれて交換しましたが、縫製面でちょっと不安が残ります。


左側は今ではめずらしくなったウールのハンガリアンです。
右側はインナー手袋としても利用できる薄手のミズノのブレスサーモの手袋です。
寒い冬はやはりハンガリアンでないと、私の年代の山屋は心細いのではないでしょうか。聞いたところによると日本の輸入商社にゴタゴタがあり、現在日本では手に入らないとのこと。登山用品店で実際見かけないですよね。学生時代の手袋を大切に使っています。
一方、水分を含むと発熱するミズノのブレスサーモを素材とした手袋もなかなか優秀です。
インナー手袋として、冬の山でテントサイトでの手袋として購入しました。五月の後立山では、結局この薄手の手袋とオーバーミトンだけで十分でした。マラソンで利用しているものよりも薄手で編み目の細かいものを利用しています。手のひら側にゴムの滑り止めがついたものもあります。


HERITAGE GORE-TEX OVER GROVE
今ではあまりオーバーミトンを使っている人を見ませんが、やはりこれとウールの手袋の組み合わせは最高でした。Gore-Texを利用したこのオーバミトンはとてもよくできています。サイズはゆったりと作られており、二本指のミトンと防寒性能は大差ないのではないでしょうか。5本指なのでなれてくると結構細かい作業もできます。特徴は手首と入り口クイックアジャスターと呼ばれるコードロック。片手で引っ張って占めることができます。これは重宝します。



これは学生時代にカラコルム遠征で利用したミクロテックスと呼ばれる透湿性素材を利用したオーバミトンです。ミクロテックスは日東電工が開発した素材で当時キャラバン社が縫製をして大々的に売り出していたものでした。私たちはこのミトンを遠征用に日東電工から寄付してもらい、当時のメンバーは大切にまだ持っているようです。さすがにラミネートした膜が剥がれてきたので、わたしは引退させて保管することにしました。ミクロテックスはその後、日東電工社とGore-Tex社との間で特許紛争があり、結局日東電工はこの分野から撤退という悲しい結末でした。耐水性・透湿性、耐久性は当時遙かにGore-Texなど他社製品を超えていたと思います。
当時、キャラバン社は、わたしたちの世代にはあまりに有名な今は亡きあの山岳同志会の小西政継氏が監修をしていました。私は遠征から帰ってきたあとに小西政継氏に実際に会い、テントやミトンなど寄付していただいたミクロテックス製品について報告した記憶があります。このミトンがハンガリアンをした手にはちょっと小さかったと言うと、「君たちはそんな厚い手袋を着けるからだね、私たちは絹の手袋だから、、、」。思い出深い山グッズです。


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