ランナーの方は必ずっていうほど、体脂肪計でこまめに体重と体脂肪率の計測を行っていると思います。
体脂肪率が下がってくると確実に走るスピードが上がってきますから、体重コントロールの目安としてとても大切ですよね。ただ、その計測機器は、ほとんどが電気抵抗によって計測するインビーダンス法を利用していますが、これが、どうも計測機器によってかなり差があるようです。
先日受診した人間ドックでの体脂肪率の計測値は、日常的に自宅やスポーツクラブで計測している体脂肪率より4~5%も高く、しかもこれは昨年もその傾向がありました。そのため、どうしてそんなに差が出るのか人間ドックに質問をしました。
回答では、計測条件の違いなどからばらつきは仕方がないとのこと。今回の場合、特に計測条件は違うとは思えません。人間ドックでの計測は、食事前で、日常的な朝の計測時刻とほぼ同じでした。違うのは、日常的な計測では、ランニングの後、シャワーを浴びて行います。運動後の計測はむしろ、平常時よりも体脂肪率は高く出ると言われていますので、この差によって計測値の差に5%近く出ているとは思えないです。
となると、やはり機器による計測値のバラツキではないかと思うのです。日常的な計測では、BioSpace社のInBody(スポーツクラブ)、オムロンのカラダスキャン(自宅)を使います。いずれも手足に電極を接触させて行うタイプです。人間ドックでは足だけで測定するタニタの医療用機器でした。手足で計測する方が、足だけで計測するより、体の部位による体脂肪率のばらつきを補正できると言われています。この人間ドックでは、「利用している機器が医療機器として認定されているから間違いない」と言いますが、いろいろ調べると、機器が正確な数値を出すことを検証するしくみや基準が本当にあるのかどうなのかも疑問で、結果として、各社が機器をチューニングするのに利用している水中体重法等のデータによって大きく差が出るのではないかと思います。
ちなみに、私は、自宅とスポーツクラブでの体脂肪率の計測はほぼ同じような数値を出すので、人間ドックの数値は無視することにしました。計測にあたっては、いつもできるだけ同じ時刻で、食事前に、継続的に計測し、毎日のバラツキを吸収して判断しています。
ちなみに、体脂肪率の計測について参考となるWebページを以下にご紹介します。
体脂肪率について ~体脂肪率の測り方~
http://www.r-dietetics.com/taisibou.htm
国民生活センター
家庭用体脂肪計の商品テスト結果
-インピーダンス方式を中心に-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-19991108_1.php3
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