しばらく山とランは遠のいています

仕事、そしてコロナの関係でしばらく山やランからは遠ざかっています。来年の春から復帰できるようそろそろ運動再開していきたいと思います。ちなみに今、BIツールのPower BIが半分趣味になって、完全な運動不足になっています。20201020

2007年8月3日金曜日

映画「ブラインドサイト」を見ました

以前、ご紹介した山岳映画「ブラインドサイト」を7月25日の夜に見に行きました。関西では、8月中旬からなので、渋谷のシネマライズで見ました。

チベットの盲目の子供たちが、7000mの山に挑戦するという映画です。
ただ、率直に言って、山岳映画としてはもう一つでした。
雪や氷のクライミングシーン、もっとも残念なのが感動の登頂シーンがないことです。この映画、盲目の子供たちが、7000mの山を登頂するものとばかり思っていたのですが、やっと雪や氷の世界になる6500mくらいのAdvanced Base Campのところまで登って、3人の子供が高山病の症状が出て下山、隊全体も翌日、登頂を諦めて下山となってしまうのです。登頂しなくても子供たちにとってはすごい経験だった思うのですが、登頂したらもっとすごい経験で、しかもそれが見ている人にも迫力をもって伝わってきたと思うのです。

この映画は、あくまでもドキュメンタリーですので、高山病で登れなくなった子供がくやしさで泣き出すシーン、隊の中で頂上を目指すのか・下山するのかを激しく話し合うシーンなど、実際の現場ですから、迫力はあります。安全を最優先にすることは当然のことですが、もう少し低くてもいいので子供たちの実力にあった山にするとか、高所順応の前準備をしておくとかすれば、感動の頂上シーンが撮れたのではないでしょうか。
山をやっている私にとっては、登頂の感動を味わってもらいたかったです。ただ、子供であり、しかも、盲目であることは、高山を登るにはかなり厳しい条件なんでしょう。日本の北アルプスでさえ子供が高山病になるところを何度か見たことがあります。

この映画の伝えたかったことの一つ、チベットの障害を持つ子供たちへの差別、確かにひどいです。世界にはこういったひどい差別がまだまだ残っているのでしょう。日本でもついこの間まで、障害を持つ子供に対してこういった差別があったと思います。今は露骨な差別はかなり少なくなりましたが。

「障害を持っていても、普通の子供と何も変わらないんだ」
という自信は登山を通じて子供たちに実感できたのではないでしょうか。


「ブラインドサイト ~小さな登山者たち~」
公式サイト;http://www.blindsight-movie.com/


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