今回は、フリークライミングで最も活用するカラビナ・スリング等を紹介します。
●クイックドロー(ヌンチャク)
カラビナ2枚と短いテープで構成されます。
テープはカラビナが回らないように工夫されています。
通常のフリールートでは10セットくらいあれば十分です。
アルパインルートでは、ルートの状況をよく考えて必要最低限の数を持って行くようにして軽量化を図る必要があります。
●スリング
テープ製、5mmのロープ製(手作り)があります。
最近は、強度の面でテープが主流です。かなり細くても十分な強度を持っているので軽量化が図れます。
ロープ製は、プルージック結びをするときの他、安価なので懸垂下降の支点の残置用に使いますので数本は必要です。
スリングは、整備されたフリークライミングのゲレンデでは数本もあれば十分ですが、アルパインクライミングでは、ピトンに直接ヌンチャクがセットできなかったり、木や岩角にビレーをセットしたりすることが多く、利用頻度が高いので十分な本数を持って行く必要があります。
●長いテープスリング
1m程度、あるいはそれ以上の長さのテープスリング
ビレイポイントにセルフビレーをセットするとき、ハングの下などでザイルの流れを妨げないように長いランニングビレーをセットするときなどに利用します。利用頻度は高いです。わたしは、素早くセットできるように写真のようにカラビナを2枚セットしてヌンチャクの形にしています。
長くて引っかけたりするので、捻ったりして小さく格納して携帯するようにします。
●ディジーチェーン
セルフビレー用に利用するテープスリング。
鎖のように輪がついており、カラビナで長さを調整します
セルフビレーは、まずメインのザイルで支点に通常インクノット結びでセットしますが、狭い確保場所では、ザイルに体重をかけて楽な体制を取りたいのでセルフビレーの長さを調整したくなります。そんなときに、メインザイルのセルフビレーとは別に、ディジーチェーンでセットし、複数の輪にカラビナを通して長さをすばやく調整することができます。
フリークライミングのゲレンデではほとんど活躍の場はないのですが、マルチピッチのアルパインルートでは確保する場所がとても狭いのであるととても便利です。
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