ハセツネカップをご存知でしょうか。
トレイルランに興味を持っている人は、誰もが憧れる国内最高峰のトレイルランニングレースです。正式名称jは「日本山岳耐久レース(長谷川恒男CUP)」です。
制限時間24時間、全長71.5㎞。奥多摩主要峰全山を約2000名が縦走します。わたしもいつかチャレンジしたいなと思っているレースです。
今年のハセツネカップは、第15回で、10月20日土曜日13時にスタートしました。
http://www.hasetsune.com/index.html
※ちなみに故長谷川恒夫は、ヨーロッパアルプス三大北壁冬季単独初登攀や南米アコンカグア南壁冬季単独登攀を達成した有名な登山家です。彼が亡くなったのは、私が学生時代に登ったカラコルムのサンゲマルマール峰の隣の山「ウルタル」でした。
ところが、今年の大会はたいへん悲しいことが起こってしまいました。死亡事故が発生してしまったのです。
しかし今大会は15年目にして初めての死亡事故を出してしまいました。参加の選手が午後11過ぎに小河内峠の先46㎞地点の登山道から足を踏み外し奥多摩湖側へ180メートル転落し、亡くなりました。40歳の男性で日本山岳耐久レース長谷川CUPは初出場でしたが大学山岳部出身の山のベテランで今大会においても42㎞の第2関門のでは9時間20分代で走りこのままいけば200~400番代に入るかも知れなかったかなり優秀なトレイルランナーでした。
※上記は、http://www.hasetsune.com/img/repo-all.pdfの抜粋
山ですから、常にこういった危険性は多少なりとあるでしょう。わたしが参加した富士登山競争はひたすら登るだけですからまだましですが、ハセツネカップは上り下りが繰り返される登山道を徹夜で走り抜けるのですから、危険性がさらに増すことは容易に想像できます(200m近くも転落するような場所にある登山道もレースコースになっているのですね)。ひょっとしたら今まで事故がなかったのは幸運だったにすぎないのかもしれません。
さて、この事故をどう捉えたらいいのでしょうか。わたしは現時点でまだ答えが見つからないです。もちろん、わたしにはこういった大会はとても魅力的です。が、一方で、ハセツネカップの最中に一般登山客の方で「山をなめるな」と怒鳴りつけた人がいたそうです。そう、富士登山競争でも、頂上付近で、一般登山客の方が、団体で一斉に押し寄せてくるランナーを見て「人数が多すぎる!」とスタッフに食ってかかる光景を見ました。ひょっとしたら、トレイルランニングレースに参加している人は一般登山客から見ればただの暴走族なのかもしれません。
これからハセツネカップの関係者の方はたいへんだと思いますが、少しでもレースの危険性を低くし、この大会がトレイルランの最高峰として歴史を重ねていくことを願うばかりです。
最後に、お亡くなりになったトレイルランナーの方にはご冥福をお祈りいたします。
2 件のコメント:
私も大学の頃、山岳部の同級生が山で亡くなりました。一緒にお酒飲んだりしてた友達だったのでとてもショックでした。
好きな山で死ねて本望だ、と言う人もいますが、複雑です。
トレイルランはベテランさんになればなるほど、危険な山にもチャレンジしたくなるでしょうけど、やはり命は大切にしてほしいです。
トレイルラン、富士山はいつか参加してみたいです(*^。^*)
あゆりんさん
トレイルランでまさか死者が出るなんて思っていなかったので、とてもショックでした。
富士山はひたすら登るだけですから、高山病さえ気をつければハセツネのような危険はないです。
あゆりんであれば、女性の上位ランクに入れますよ、きっと。ゴールの頂上につくとほんと感激しますよ。
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